協会の作り方(10)「お約束」マネジメント

 

よく言われてることですが、ディズニーランドでは、園内のすべてが現実だというのが

「お約束」
になっていますね。

ミッキーマウスのなかには、人間は入っていません。


あれはミッキーマウスという存在です。

 

着ぐるみではありません。


ミニーもドナルドダックも然り。


中に人などは入っていないのです。

 


ディズニーランドでは、働いている人を「キャスト」と呼びます。


掃除をしている人も、屋台でポップコーンを販売している人も、ゲートでチケットのチェックをしている人も、

ショップの店員の人も、アトラクションの案内役の人も、みなディズニーランドという夢の国の登場人物である、

という「お約束」なのです。

こうした「お約束」が、ディズニーランドをただの遊園地ではなく、テーマパーク、さらには「文化」といえるくらいまでの個性にしているわけですし、顧客ロイヤリティの高い(=リピーターの多い)ビジネスにもしているわけです。


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一般社団法人などの協会を作ったら、受講生ロイヤリティを高めるためにも、「お約束」を作ってみてはどうでしょうか。

 

ちょっとしたシンプルな「お約束」で十分です。

たとえば、僕が現在役員をさせていただいている日本オリーブオイルソムリエ協会では、オリーブオイルを口にすることを必ず「食べる」と表現します。

 

「飲む」とは言いません。


オリーブオイルを(ワインのように)テイスティングするときも、「飲む」ではなく「食べる」です。

 

ティスティングは「試飲」ではなく、「試食」です。


受講生さん、講師、協会スタッフ、全員が「食べる」「試食する」と表現します。


これ自体はほんのちょっとした言葉づかいの話ではありますが、オリーブオイルの「食品」としての価値、その素晴らしい世界を広く多くの人々と共有したい、という協会の価値観を象徴しています。


また、僕がかつて役員をさせていただいていた日本野菜ソムリエ協会では、「消費者」という言葉を決して使わず、「生活者」と表現することが鉄則でした。

 

「消費者」という言葉は、「お金を払う人」という意味になります。


しかし実際に食品や食材を日常的に購入する我々は、単にお金を払うだけでなく、食べて楽しみたい、食べて健康になりたい、家族や友人に食べさせて相手を幸せにしたい、という存在でもあるはずです。

 

「生活者と呼ぶ」という「お約束」は、

そういう思いをもつ人々を「消費者」という”商業用語”で呼ぶべきではない、

という協会の考えを象徴しています。


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前述したとおり「お約束」はちょっとしたシンプルなもので構いません。

 

ただし、徹底して守るという姿勢が大切です。