協会の作り方(16)資格更新条件を決めるときの注意点

資格には、

  • 一度取ったら、あとは何もしなくてよい資格
  • 定期的に更新しなくてはいけない資格=有効期限のある資格

の2種類があります。

 

資格認定講座を実施する協会の多くは、後者、すなわち資格に有効期限をつけています。

 

その理由は、2つあります。


  1. 更新手続きがあることで、資格保持者と協会とのあいだに
    コミュニケーションの機会ができる
  2. 更新条件に「学習」を入れることで、
    資格保持者の知識やスキルの維持・向上を図れる

という理由です。


「3つ目の理由として、更新料を徴収することで収益が増える、というのがあるじゃないか」

と考える人もいると思いますが、更新料を収益にリンクさせることはお勧めしません。


高額の更新料を設定して収益につなげようとすると、ほとんどの場合、資格保持者の反感を買い、協会から人が離れていきます。


更新料は必要最小限の金額に設定することをお勧めします。


なぜその金額になるのかを説明できる状態にしておくと、なお良いです。

 

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もっと微妙な注意点もあります。


「協会が開催する所定のセミナーを受講すること」

を更新条件に入れるケースです。


協会側は、

「セミナーに出席することで、最新情報を入手してほしい」

という教育的見地から、こうした条件をつけます。


きわめて善意の発想です。


ところが、資格保持者の側からすると


「問答無用でお金を払いなさい」

に聞こえてしまう


そういうことが少なくありません。


つまり、悪意に聞こえる。


セミナー代金が 3,000円程度の安いものであっても、この現象は起きるときは起きます。


特に、昨年までその条件はなかったのに、今年になって導入された、という場合です。


値上げされたように感じるのでしょう。


10万円のセミナーなら反感を買われても仕方がないですが、3,000円のセミナーで反感を持たれたら切ないですね。


でも、この現象は起きるのです。


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したがって、更新条件は始めのうちによく考え、後で変えなくていいように設計するのがベストです。


でもどうしても更新条件を変更したいときは、なぜ変更したいのかを、資格保持者の方々に手間を惜しまず説明するようにしましょう。


できれば、

「今年から変更します」

ではなく、

「来年から変更したいので、ご意見お聞かせください」

のほうが良いです。