協会の作り方(38)自宅サロンの見えないコスト

 

「自宅で教室を開けば、会場費がかからないから、そのぶん月謝も安く設定できる」

そう思っているかたへ。

 

ホントにそうでしょうか?

自宅サロンを開いているAさんの話をします。

 

Aさんは、
「自宅は会場費がかからないから、そのぶん月謝も安く設定できる」
そう考え、一般よりも安い料金でサロンを始めました。

 

むろん、損をする料金ではなく、少しですが利益が残るような価格です。

会場費がかからないので、安い料金でも損をせずに済むのでした。

 

さて、安い料金にしたのが功を奏したのか、Aさんのサロンは盛況です。
生徒さんの数が増え、Aさんはとても忙しくなりました。

 

ところが。

 

サロンの人気が出れば出るほど、Aさんは気分がふさぐようになりました。
忙しくなるにつれ、不満な気持ちがふくらんできたのです。

 

どんな不満かというと…。

 

「忙しいのはいいけど、ちっとも儲からない」

そういう不満でした。

 

べつに、Aさんは儲けたかったわけではありません。
損をしないかぎり、楽しくやれればそれでいいと思っていたのです。

 

にもかかわらず、Aさんは不満を募らせていきました。
この不満はいったいどこから来ているのでしょう?

 

じつは、Aさんは無意識のなかで
「コストが安いからといって、料金をそのまま安くしたのは間違いだったかもしれない」
と感じていました。

 

Aさんの自宅は、数年前にローンで購入したものです。
その毎月のローンは、Aさんの夫が払っています。

つまり、会場費を負担していたのはAさんの夫だったのです。
Aさんの夫が会場費を負担していたからこそ、Aさんのサロンは会場費が必要なかったわけです。

 

Aさんは無意識で
「夫に会場費を払わせている。夫を犠牲にしている」
「利益があるように見えて実質は、赤字だ」
ことを分かっていたため、サロンが盛況になっても充実感を味わうことができなかったのです。

 

このように、自宅だからといって会場費がかからないと思うのは、実際には正しくありません。
この例のように実質は配偶者のかたがローンという形で会場費を負担しているだけかもしれないのです。

  • では、ローンを払い終わっていた場合は、どうなのでしょう。
  • 昔から親と住んでいる家に同居しているので、ローンを払わなくていい場合は、どうなのでしょう。

…実は、経済の原理でいうと、この場合でも会場費はコストに入れて考えなければなりません。
そのうえで、料金を設定すべきです。