協会の作り方(68)「笑顔の輪を広げる」がダメな理由

 

会社と協会。

両者の違いは、

  • 会社: 商品を購入して「顧客」になる
  • 協会: 活動理念(ミッション)に共感して「会員」になる 

というところにあります。

 

つまり、協会設立の際には活動理念(ミッション)を分かりやすく明示することになります。

たとえば、活動理念(ミッション)を文章化し、ホームページなどで公表します。

 

 ▽ ▽ ▽

 

活動理念(ミッション)を文章化するときは、漠然とした表現は避け、できるだけ具体的な内容にすることをお勧めします。

 

(悪い例)

私たちは、笑顔の輪を広げるために活動しています。

 

これでは漠然としすぎて、何をしたいのかが分かりません。

  • 飲食店を開きたいのでしょうか?
  • 遊園地を経営したいのでしょうか?
  • お笑い芸人を育てたいのでしょうか?
  • 介護事業をしたいのでしょうか?

どれも「笑顔の輪を広げる」活動だといえるでしょう。

他にも「笑顔の輪を広げる」活動はいくらでも考えられますね。

 

つまり、これでは何をしたいのかがさっぱり分からないのです。

 

そこで、次のように工夫を加えます。

 

(良い例)

私たちは、古くからの伝統料理の素晴らしさを現代人に再認識してもらうことを通じ、笑顔の輪を広げるために活動しています。

 

どうでしょう。

このように

「どんな手段を使って目的を達成したいのか」

が分かるようにつけ加えれば、活動主旨(ミッション)はかなり具体的に なるのではないでしょうか。

 

「古くからの伝統料理の素晴らしさを現代人に再認識してもらう」

わけですから、

  • 伝統料理をみんなで作って食べてみる会を開く
  • 日本や海外の伝統料理についてひととおり学ぶ講座を開く 

などといった活動をしているイメージが描けます。

 

もう少しつっこんで言うと、

「笑顔の輪を広げる」

の部分は削除してもよいでしょう。

 

すなわち、

「私たちは、古くからの伝統料理の素晴らしさを現代人に再認識してもらうために活動しています」

これだけで十分に活動主旨(ミッション)になっています。 

 

活動主旨(ミッション)が明確になった後は、

  • 認定講座のカリキュラム
  • 受講生のアフターフォロー 

などを、活動主旨(ミッション)と整合がとれるように(矛盾しないように)組立てていくことになります。