協会の作り方(118)協会が失敗する原因2つ

これまでの経験上、協会が失敗する原因は主に2つあると考えています。

 

1つは、

「協会とは講師を育てることだ」

という思い込みにとらわれ、深く考えずに無理やり

「資格=講師」

というビジネスモデルにしてしまうパターンです。

 

もちろん、「資格=講師」でうまくいくケースもあります。

しかし、理論上、このパターンで成功する事例は成功事例全体の 2.5パーセント、つまり 40分の1 しかありません。

 

「認定講師になりましょう」

「認定校になりましょう」

というスタイルは、講師になりたい人を集めるというビジネスモデルです。

でも、世の中に

「講師になりたい人」

は、じつは意外と少ないのです。

講師になりたい人は、目立つ人が多いですし、協会の創設者(=理事長)も自分自身が

「講師になりたい人」

に該当することが多いので、ついつい

「世の中には、自分みたいに講師になりたい人が多いだろう」

と勘違いしてしまいやすい。

 

その結果、大多数の

「講師になりたくない人」

を排除するような、

「居心地の悪いビジネスモデル」

を作ってしまい、失敗するのです。

 

 ▽

 

協会がうまくいかないもう1つの原因は、

「衛生要因がなっていない」

です。

 

衛生要因とは、たとえば料理が美味しいのに、洗面所に清潔感が欠けている。

そのため、残念な気分になってしまう。

といった状態を、「衛生要因の欠如」といいます。

 

洗面所に対する配慮が足らない店は、料理の味が良くても客足が遠のくのが普通です。

しかし、かといって、洗面所をどんなに美しくしても、客はそれだけでは増えません。

つまり、

  • 洗面所に清潔感があっても客は増えない
  • しかし清潔感がないと客は減る

一般化すると、

  • 努力しても報われることはないが、手を抜くと痛い目にあう。
  • 出来ててあたりまえ。 誰もほめてくれないが、できなければマイナスになる。

ということです。

 

マーケティングの教科書などでは、

  • レストランの洗面所

のほかに

  • イベント会場の駐車場(駐車場が充実しているだけでは来場者は増えないが、駐車場への配慮に欠けたイベントの来場者は減る)

などが例として挙げられています。

 

協会運営には協会運営としての

「衛生要因」

が存在します。

しかも、どのような協会でも

「衛生要因」

は、わりと共通しています。

 

協会にはどのような「衛生要因」があるのかについては、別の機会に解説します。


多くの協会が陥りやすい「落とし穴」について解説しています。