協会の作り方(142)会社にあって、協会にないもの

株式会社は「法人」の1種です。

「法人」には株式会社のほかにも種類がいろいろあります。

たとえば、

  • 医療法人
  • 学校法人
  • 一般社団法人
  • NPO(特定非営利活動法人)

などです。

 

ところが、「協会」は、法人をあらわす言葉ではありません。

一部の例外をのぞけば、「法人」の種類のなかに「協会」は、ないのです。

 

協会を「法人」にするためには、既存の「法人」のどれかに当てはめなければなりません。

したがって、協会の正式名称は

  • 株式会社○○協会
  • 医療法人○○協会
  • 一般社団法人○○協会
  • NPO○○協会

などの呼びかたになります。

 

つまり、法人の種類のなかに「会社」はあるけれど、「協会」は、ありません。

 

 ▽

 

協会を作るとき、どの種類の法人にするかは、

  • 協会の活動目的や
  • 法人の設立ルール

などを考慮して選びます。

その結果、多くの場合、一般社団法人またはNPOが選ばれます。

 

したがって、ふつう「会社」というと人々は「株式会社」を想像し、「協会」というと人々は

「一般社団法人」や「NPO」を連想します。

 

 ▽

 

世の人々はなんとなく

  • 「会社」と「協会」は違う

という感覚を持っています。

実際には、どう違うのでしょうか?

 

まず、会社ですが、前述したように、「会社」というと人々は「株式会社」を想像します。

株式会社には株主がいます。

株主は、会社のオーナーです。

役員を決めることもできますし、会社の利益から配当を受けることもできます。

 

株主が1人しかいない会社は、その1人の株主が単独のオーナーです。

その場合は、

  • 役員を決めるのも、自分
  • 配当を受けるのも、自分

となります。

 

大きな上場会社のように株主が何千人といる会社は、株主の集まりである「株主総会」が、会社のオーナーとなります。

株主1人1人は、持っている株の割合により、役員を決める多数決に参加し、割合に応じた配当を

受け取ります。

 

 ▽

 

次に、協会ですが、前述したように、「協会」というと人々は「一般社団法人」や「NPO」を連想します。

 

その一般社団法人やNPOですけど、これらの法人にはじつはオーナーがいません。

詳しくいうと、役員を決める立場の人はいますが、配当を受け取る人はだれもいません。

配当がないのです。

 

つまり、配当を受け取る人(株主)が存在するのが会社。

配当を受け取る人がいないのが、協会。

これが、会社と協会の最大の違いです。