コミュニティの育て方(3)コミュニティをつくろう

食育総研の代表として、学び、情報発信をしていく中で、食について知れば知るほど「人の食育スタイルは何んだろう」と迷うことが多くなって来ました。

知るほどに自分が埋もれて行く不思議な感覚です。

同時に、食育をしたいと悩む方には答えられることが多くなって来ました。

喜んでもらえることは私にとっても喜びで、私はその方々の支えになりたいという気持ちが大きくなっていました。

 

そもそも…

そもそもなぜ食育をしたかったかを考えると、食卓の可能性に魅了されており、その魅力を知ってほしいと思ったからです。

食で体をを作ることもできますし、心を育むをこともできるのです。

多様性を認め合いながら「世界中の人と食卓を囲む」という夢もある私です。この壮大な夢は、どう考えても一人では叶えられません。

 

壮大な夢を持ちながら孤独に食育をしている私は、同じ方向を見ている仲間が欲しと思いました。

食育がしたい、食育的な考えを持った人が100万人になれば世界は良い方へ変わるでしょう。

この感じは、まさに「協会」です。

ミッションを持ち、それを解決するための仲間で協会は出来ています。

協会総研 事務局長として、頭の中に「協会をつくる」が過ぎりました。

けれど何かが違う。

しっくりこないのです。

協会会員になるためのパスポートのように「資格」が存在することがあります。

がそれも全く違います。

協会の場合、理事や役員など運営する側があり、その理念に惹かれて集まった会員がいます。

しかし、食育をしたい人を支えたいと思うものの、私も支えてほしいと思いました。

もちろん声がけや事務的な管理はしますが、会員同士がもっと自由に自発的に動くことを応援したい。

ルールさえ自分達で決めていくようなスタイルにしたいのです。

こうなると馴染みの協会スタイルとは違って来ます。

それでも、既存のスタイルに当てはめることばかり考え悩んでいました。

「協会は違う」ということに気づかずにいたのです。

 

コミュニティに至ったのは、シンプルな思いを再確認したからです。

やはり人に話して見ることが大切でした。

ものすごく難しいことを悩んでいたつもりでしたが、言葉にすることで、悩む自分を外から見れたようです。

話していくだけで、するすると解決していく。

やはり聞いてくれる人の存在は偉大、必要なのです。

この時に話しを聞いてくれたトマトコンシェルジュのYUMIさんと今は二人で話しているけれど、これが3人になったら?10人になったら?

もうこれは協会ではなく、とにかく集まるものにしよう。と決めました。

色々な人と話をして、お互いの悩みを解決していこう。

私の悩みが、誰かの過去の悩みならその解決方法を教えて欲しい。

誰かの悩みは、未来の私の悩みになるかも知れないので、その悩みもしっかりと聞いておこう。

そんな思いからお互いの成長を目指した「コミュニティ」とすることにしました。

 

「コミュニティ」にすると決めてからの動きは早かったように思います。

場所はお金もかからず気兼ねなく参加してもらえるネット上にしよう。

Facebookならその他の交流も持てて仲間意識が強まるかも知れない。

という具合です。

また勝手ながら女性限定のコミュニティにしました。

これは今でも悩むことがあります。

男女の区別が、現代においてナンセンスであると思っているからです。

しかし、不思議なもので、食育総研に連絡をくださる方、悩みを寄せてくださる方は皆女性だったため、そのまま女性限定とすることにしました。

悩みの多くは「ボランティアのままでは続けられない」だったので、ビジネス的なセンスを持って継続した食育活動ができるように単に「食育コミュニティ」とはせずに、「食育ビジネスコミュニティ」とつけました。

  

「協会の方が良いのでは?」

「コミュニティなら収益が無いでしょう?」

「ビジネスだったら何か売らないと」

色々なご意見がありました。

協会総研事務局長として、協会ではなくコミュニティを作ることに初めは抵抗があったので、協会か否かについの質問には細かく答えることが出来ます。

食育を継続的にしたい方が集う場所であること。

それぞれの食育を邁進するための栄養や拠り所という存在にしていきたいという思い。

食育という大きな枠の中で目指す方向には個性が出てきます。

それでも、食で人を育てたい。

食を通して生活を豊かにしたいという方が集まってくれたら嬉しいです。

私がすることは、そのお世話役。

コミュニティの門番もその1つです。

やはり「ビジネス」とついていると、食育とは無関係に「儲け」を目指してやってくる方がいることも事実です。

「健康食品を売るための人脈が欲しい」

「スマホ1つで月100万円稼げる方法を教える」

「優雅な食事がついたホテル暮らしを叶えてます」

などなど。

そういうことは希望しておりませんのでご辞退いただいたり、食育に興味を持っていない様子の方にはお断りをしなければいけません。

色々あった分、門番はかなり神経質になっています。

 

コミュニティの中で、こんな悩み、こんな答えと思わずに気兼ねなく言葉を発して欲しい。

この空気づくりが最も大事なのです。

ビジネスをするのではなく、食育をしていくためのコミュニティです。

自分一人では躊躇していたことも、仲間を見つけて動き出せることがあります。

したいことがはっきりし方向を定める方。

知識を深める方。

それぞれが食育をしてくれたら良いと思っています。

困ったら頼る。

そして笑顔になって帰っていく。

食育をする心に癒しと元気をくれる田舎のおばあちゃんちのように思ってくれたら嬉しいのです。