協会のエンゲージメント

「会社」と「協会」は、大きく違うものです。

この違いを無視して協会を作っても、うまくいきません。

会社に必要なのは顧客です。

協会に必要なのは会員です。

 

「会社」と「協会」が大きく違うのと同様、「顧客」と「会員」も大きく異なります。

この違いを知らずに協会を運営すると、トラブルが増えます。

 

 

顧客と会社との結びつきのことを「ロイヤルティ」と言いますが、会員と協会の結びつきのことは「エンゲージメント」と言います。

「ロイヤルティ」という言葉はいろんなところでしばしば目にしますが、「エンゲージメント」という言葉は多少珍しいのではないかと思います。

 

「ロイヤルティ」と「エンゲージメント」とは、似て非なるものです。

ロイヤルティというのは

「その商品が好きで、それしか買わない」

「その会社が好きで、その会社の商品しか買わない」

といった愛着を意味します。

会社が目指すのは、この「愛着心の強い顧客」を増やして、経営を安定させることです。

会社の役割は

  • 顧客に喜んでもらう
  • 顧客をもてなす

ことであり、顧客の役割は

「会社の商品やサービスを購入する」

ことです。

 

いっぽう、エンゲージメントは

「会員と協会が同じ方向を見てともに前に進む」

という、いわば「戦友」のような関係性を意味します。

 

したがってあえて単純に粗っぽく表現すると、協会の役割は会員に「協会に対する貢献を要求する」ことであり、会員の役割は「その要求に応えようとする」ことになります。

  • 顧客をもてなす
  • 商品を買ってもらう

という会社の感覚とは、大きく違うわけです。

 

かつてアメリカのケネディ大統領が

「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるのかを 問うて欲しい」

と演説したように、

「協会が会員のために何をしてくれるのかを問うのではなく、会員が協会のために何ができるのかを 問うてほしい」

これが「エンゲージメント」の意味するところ。

これを堂々と言える協会が、本当の協会です。